やすらぎ通信

バカボン(薄伽梵)~暮らしの中の仏教~

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出典:blogs.yahoo.co.jp

私の小学生の頃の楽しみといえば、給食を食べること、寝ること、遊ぶことの三つでした。特に給食の時間では、クラッシックやアニメの主題歌がスピーカーから流れ、食べる喜びに拍車をかける至福の時間でした。特に印象に残っていた歌は「これでいいのだ~♪」の決まり文句で有名な「天才バカボン」です。これは赤塚不二夫原作のギャグ漫画でバカボン一家を中心に個性的なキャラクターが活躍。当時私は再放送でアニメを見ていました。

 私がバカボンと仏教の結びつきに気付いたきっかけは、お釈迦様の誕生(降誕会(ごうたんえ))、お悟り(成道会(じょうどうえ))、亡くなった日(涅槃会(ねはんえ))に行われる大切な法要の中に度々薄伽梵(ばぎゃぼん)という幼い頃から聞き慣れた言葉が出てきたことでした。

 そこでこの言葉の意味を調べてみると、「薄伽梵(ばがぼん) ばぎゃぼんともよむ。仏の称号。仏の異名。世尊、すぐれた者、煩悩をうち破るもの、もろもろの徳を有する者」(中村元著「仏教語大辞典」)と説明してあります。簡潔に言いますと薄伽梵とは「仏様」を意味していたのです。

 さて興味を持った私は「天才バカボン」との関連性を調べるため、コミックを借りて読みました。するとパパの誕生秘話の巻で、バカボンのパパが病院で誕生し医者が見守るなかヨチヨチと歩きだし、立ち止まったところで「天上天下唯我独尊」としゃべったのです。おそらく赤塚先生はお釈迦さま誕生のエピソードを知っていたと思われます。その後、バカボンのパパは木枯らしが吹く中、大きなくしゃみとともに歯車が口の中から飛び出して自分が持っていた天才とお別れしてしまうのでした。なんとも赤塚先生らいしいストーリー展開ですね。

 お釈迦さまとバカボンのパパがしゃべった「天上天下唯我独尊」という言葉は、私たち一人一人はとても尊く、かけがえのないたった一つの命をもっている大切な存在であり、それぞれに役目をもってこの世に存在しているということを教えております。「天才バカボン」のストーリーも一見ナンセンスですが、そこを中心に描かれている様でとても人間的な暖かさを感じます。

 悲しい時、苦しい時、そして物事に行き詰まった時、「これでいいのだ~♪これでいいのだ~♪天才バカボンバカボンボン♪」この歌をちょっと口ずさんでみませんか。

曹洞宗宮城県布教師協議会会員

伊具郡丸森町 瑞雲寺 村上 明秀師

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